損益理論②
『素問』九候論編では「実ならば瀉し、虚ならば補う」とあります。
但し、「益」にも限度があり、度を過ぎればかえって病んでしまいます。
このことを『素問』生気通天論編では
酸っぱいものを摂りすぎると肝気が溢れて脾気が尽きる。
鹹(しおから)いものを摂りすぎると骨気が損なわれて肌肉は萎縮して気は抑圧される。
苦いものを摂りすぎると心気は喘(あえ)ぎ顔色は黒く腎気が失調する。
甘いものを摂りすぎると脾気は濡(うるお)わず胃気も弱くなる。
辛いものを摂りすぎると筋脈は弛緩し精神も損なわれる。
とあります。
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