虚と実④
病理の虚が慢性的になると、
虚となっている陰陽の関係にある部位が実の状態になることがあります。
このことを旺気実といいます。
例としては、肝の血が虚になると胆が実になったり、肺気が虚の状態になることで大腸が実になったり(ヒポクラテスではこれが大腸ポリープの原因考えて施術しています)、腎の津液が虚(不足)の状態になることで心が実(熱がこもる)になる(ヒポクラテスでは冷えのぼせといっています)。
病理の虚に外因が重なると発病することが有ります。
例えば肺気が虚の状態にある時、寒が重なると悪寒や発熱の状態になる。
肝の血が虚の状態にある時に、風に中り過ぎると下半身不随の状態になる。
この様に病理の虚外因が重なって発病すると気血に停滞や充満の状態に
なることがあります。
これを邪実といいます。
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