眠気②(血の不足)
眠気とは、陽気が多くて陰気が少ないと不眠になり、
陽気が少なくて陰気が多いとよく眠るということになります。
血が虚(不足)すると筋肉が引きつり、血が不足して流れも悪くなるとその部分は寒症状現し、
血の滞ったところは熱症状を現します。
栄衛の気は分肉を温め、皮膚を充たし、腠理を肥やし、腠理の開闔を主り、関節を利する。
これらに不調が起これば発熱・悪寒して関節が疼き痛む。
このような状況の場合は栄衛の気を補えば自然と汗が出て治ります。
しかし、栄衛の気が虚しているだけでなく、血そのものが虚している場合に発汗すると
不足している血が汗となって出てしまい更に悪化します。
「経水(経絡を流れる気血)さきに断ち、後に水を病むことを血分という、この病は治し難し」
瘀血が停滞して浮腫が起こるの意味です。
「水を止みたる後に経水(経絡を流れる気血)を断つを水分という。この病は治しやすし、
水去れば、その経自ら下るべし」
水分の病の場合は、栄衛の気の循環が悪くなることで水が停滞し血にまで影響が出ている
ものです。月経が多くて痩せて腎虚(耳や骨にも影響が出ます)になる人もいます。
いずれにしても水が不足することで血液を作れなくなって代謝が悪くなって
様々な異常が出てくることです。
良い水を人それぞれが代謝に必要な量を摂取して体に良い影響のある水穀(飲食物)を
摂取していることが大切です。
水を飲まない・ご飯を食べない人は体の代謝異常が起こり、睡眠の質が悪くなって
精神的・身体的に本当の意味で病んできます。
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