サンユッタ・ニカーヤⅡ尼僧に関する集成 ソーマー尼①
その時ソーマー尼は、早朝に衣をつけ、鉢と衣とを手に執って、
托鉢の為にサーヴァッティー市に入って行った。
サーヴァッティー市で托鉢したのち、食後に食事から還ってきて、
昼間の休息のために薄暗い密林に入った。
薄暗い密林をかき分けて入って、昼間の休息のためにある樹木の根もとに坐した。
その時悪魔・悪しき者は、ソーマー尼に、身の毛もよだつほどの恐怖を起こさせようとして、瞑想から離れさせようとして、
ソーマー尼に近づいた。近づいてからソーマー尼に向かって詩を以て語り掛けた。
「達成し難くて、
仙人たちのみが体得し得る境地は、
二本のゆびほどの僅かな智慧しかない女人(にょにん)が
それを体得することはできない」と。
0コメント