サンユッタ・ニカーヤⅡ
尼僧に関する集成 ソーマー尼③
そこでソーマー尼は、
「これは悪魔・悪しき者である」と知って悪魔・悪しき者に詩を以て語りかけた。
「心がよく安定し、智慧が現に生じている時、正しく真理を観察する者にとって、
女人(にょにん)であることがどうして妨げとなるでしょうか。
『我は女であろうか?』
『我は男であろうか?』また
『我は何者なのだろうか?』と、
この様に迷っている人こそ、悪魔が呼びかけるのに相応しいのです。」
そこで悪魔・悪しき者は、「ソーマー尼は私のことを知っているのだ」と気づいて、
打ち萎れ・憂いに沈み・その場で消え失せた。
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