醍醐味
牛より乳を出し
乳より酪を出し
酪より生酥(しょうそ)を出し
生酥より熟酥(じゅくそ)を出し
熟酥より醍醐を出す
醍醐は最上なり。
仏もまた、かくの如く
仏より十二部経を出し
十二部経より修多羅を出し
修多羅より法等経を出し
法等経より般若波羅蜜を出し
般若波羅蜜より大涅槃経出す
ゆえに大涅槃経こそが最終にして最高の経典である。
釈尊曰く
「チッタよ、例えば、それは、牛から乳が、乳から酪が、酪から生酥が、生酥から熟酥が、
熟酥か醍醐が生じる様なものだ。
乳が生じる時、それは決して酪と呼ばれることがない。生酥と呼ばれることがない。
熟酥と呼ばれることはない。醍醐と呼ばれることはない。
その時は只乳とだけ呼ばれるのである」
と「名称」と「概念」の関係について語っている。
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