体と気・味③
陽の元になる陰精を生み出すもとは五味にあるといわれます。
陰精を納める五臓が傷つけられるのは五味に原因があるといわれます。
酸味は肝・胆に所属して筋に作用するといわれます。
酸味を取りすぎると、肝気が盛んになり脾気が消耗し排尿障害になるといわれます。
鹹味は腎・膀胱に所属して骨に作用するといわれます。
鹹味を取りすぎると、腰骨が損なわれ、肌肉が委縮し、
心気が抑鬱し渇きをもたらすといわれます。
甘味は脾・胃に所属して肉に作用するといわれます。
甘味を取りすぎると、心気は煩悶(イライラする)し安定せず、
色は黒ずみ、腎気の平衡が取れなくなるといわれます。
苦味は心・小腸に所属して脈に作用するといわれます。
苦味を取りすぎると、脾気が潤沢でなくなり、胃気は腸満し嘔吐するといわれます。
辛味は肺・大腸に所属して皮毛に作用するといわれます。
辛味を取りすぎると、筋脈は敗懐し弛み精神も損なわれる(心が虚ろになる)といわれます。
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