ヒポクラテスの人間の自然性①
疾病の中で、充満が生む疾病は空虚が癒し、空虚から起こる疾病は充満が癒し、
激しい労働から生じる疾病は休息が癒し、怠惰から起こる疾病は激しい労働が癒す。
緊張はこれを緩め、弛緩はこれを引き緊めねばなりません。
この様にして疾病は止むでしょう。
諸々の病気は、あるものは食餌から起こり、
あるものは生きるための呼吸する空気から起こります。
一つの疾病によって多数の人々が同じ時期に捉えられるならば、
その原因は最も共通した、万人が使用するものに帰すべきです。
人々が呼吸するものがこれに当たります。
なぜなら各人の食餌が原因でないことは明瞭だからです。
老若男女問わず飲酒者と禁酒者、重労働者と軽労働者が
それぞれの食餌の取り方をしていながら同一の病気に罹るのであれば、
食餌が原因ではないからである。
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