菜根譚⑱
勤(きん)は徳義(とくぎ)に敏(つと)む。
而(しか)るに世人は勤を借りて、以(もつ)て其の貧(ひん)を救う。
倹(けん)は貨利(かり)に淡(あわ)し。而るに世人は倹を借りて、以て其の吝(りん)を飾る。
君子、身を持するの符(ふ)は、反(かえ)りて小人(しょうじん)の私(わたくし)を営むの具(ぐ)
と為(な)れり。惜しいかな。
勤(きん)→努めること。熱心に励むこと。
敏(つと)む→敏活、敏捷のこと。素早くつとめはげむこと。
淡(あわ)し→厚く求めることをしない。無欲恬淡(物事に執着しないこと)とした心。
符(ふ)→護符、御守り。勤・倹は君子が身を持するための御守りの様なもの。
勤勉ということは、道徳の実践に励むことである。
それなのに世の人々は、勤勉に名を借りて、貧乏を救う事だけに心を用いている。
また、倹約ということは、財貨に恬淡(執着しない)としていることである。
それなのに世の人々は、倹約に名を借りて、自分のけちを飾り弁解する口実に使っている。
君子が身を保っていくためこの勤・倹という守り札は、
今やかえって小人が私利私欲を図るための道具となっている。惜しいことである。
経済的弱者を助けるのは大切な事ですが、真面目に働いて経済を支えている人を非難したり、邪魔をしたりしてはまともな世の中が崩壊してしまいます。
経済を流通させることができる人が倹約という言葉を言い訳にして、流通を妨げることをしたら世の中が成り立たなくなります。
自分が何かの理由で経済を成り立たす手助けが出来なくなった場合は、経済の流通を担っている人を非難したり、仕事の妨げをしてはいけません。
ましてや、政治に利用するのは良くないような気がします。
もし、何らかの原因で仕事が出来ない状態になったり、仕事で疲れたりしたら、
東京赤坂のHippocrates(ヒポクラテス)で足裏の足つぼフットマッサージをして気力・体力を回復して世の中の経済活動にさんかしましょう。
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