氣学説②宗氣
宗氣は飲食物から化生(かせい・後天的に起こる形態変化)した営氣(えいき)と
衛氣(えき)と肺に吸入された胸中の大気である清氣からなる後天の氣です。
胸中に集まり、上気海(氣の集まるところを気海と呼び、上と下に分かれます。
上気海(じょうきかい)は膻中(だんちゅう・胸部正中の両乳の間)
下気海は臍下丹田にあたり男女の精気が集まる場所である)に蓄えられます。
その機能は血行・呼吸・言語を主(つかさど)り心肺の氣となってあらわれます。
『霊枢』邪客偏では、「宗氣は胸中につもり、喉嚨(こうろう)から出でて、
心脈を貫き呼吸を行なう」。
『霊枢』刺節真邪偏では、「宗氣は海に留(た)まり、
下は気街(きがい・足陽明胃経の気衝と同じ)に注ぎ、
上は息道(呼吸の通り道)に走る」と言っています。
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