氣学説⑥気機の昇降出入
気機の昇降出入とは、氣の交換作用のことを言います。
『素問』天元紀大論編に「天に在っては氣となり、地に在っては形体を成す。
形と氣は互いに交換して万物を化生する」とあり、
人体であらわすと臓腑の氣が絶えず昇降出入運動を続け、
昇降により体内の臓器が結びつき、出入により人体の内気と大自然の外気が結びつく。
昇降出入運動は人体内外の環境の統一維持の最も重要なことであり、
生命活動の維持に欠く事の出来ない事である。
『素問』六微旨大論編で「出入廃(すたる)れれば、神機は壊滅し、
昇降息(や)めば氣は危うくなる。出入がなければ生長壮老已(のみ)は無く、
昇降がなければ生長化収蔵は無い」とあります。
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