五行生成①腎は水臓
生数一は「水」、水は至陰、生命の源、万物の祖である。
水は天の始数となり、腎水は北に位置し坎(かん・初爻は陰、第2爻は陽、第3爻は陰で構成され内剛外柔の象で水が万物を潤す意味の卦。原義は「外陽にして中は陰」)卦に属する。
腎水は純陰ではなくて2つの真水に1つの真火を含むため腎陽が消散することはない。
腎水は蟄蔵(ちゅうぞう・虫類が土の中に隠れている様子を表す)し、
腎は封蔵(ふうぞう・貯蔵のこと)の本(もと)である。
腎は精を蔵するところであり、精は氣の母である。
足の少陰腎経で「舌本(舌根のこと)を挟み」、腎の精は舌に上り、
舌下の金津・玉液は腎水の上源であり、唾液は腎液となる。
中年以降は腎水を補うために精を保ち津を呑むことに努めるべきである。
腎陰は五臓の陰の根本であり、全身の陰陽の調和に関わり、水が天数の始まり、
万物の基であり、腎陰(腎精)をまもることは生命を永く保つ条件である。
中年以降は腎精の保養(保護)が大切なことだとあります。
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