美しさと中医学⑨健美功
形体美は内臓のの健康の表れです。
形体は内臓の外象であり、健康な内臓があって初めて健康な形体が存在します。
形体は内臓から栄養を受けると同時に内臓に作用し、敏捷でたくましい身体と鷹揚(おうよう)でふっくらとした身体は直接内臓に影響を与えています。
形体の衰えは老化の象徴の表われです。
形体の状態によって内臓の虚実盛衰や疾病の予後が推測できる。
『素問』の脈要精微論編では、
「頭は精明の府であり、頭が傾き眼が落ちくぼんでいたら精神が尽きようとしているのである。
背は胸中の府であり、背が曲がり肩が垂れていたら胸がまさに壊れようとしているのである。
腰は腎の府であり、腰が回らないなら腎が疲れ切っているのである。
膝は筋の府であり、膝の曲げ伸ばしが良くできず歩くときに背をまるめていたら筋が疲れ切っているのである。
骨は髄の府であり、長い時間立っていることができず、歩く時にふらついていたら骨が衰えているのである」
形体の鍛練には太極拳・導引・気功などがあります。
現代では、エアロビクス・ピラティス・ヨガになるかもしれません。
いずれにしてもそういった運動を長く継続していることが肝要です。
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