美しさと中医学⑩皮膚
皮膚は人体の健康と密接に関係しています。
皮膚は人体の最外表であり、皮膚を健康に保つことは内体の健康につながります。
「腠理(そうり・皮膚と筋肉・皮下組織の間の部分のことで、
外邪の侵入に抵抗する働きを持っている)、
元真通暢(滞ることなくつらぬき通すこと)の場所」です。
皮膚の健康と内臓の関係について『霊枢』本臓編では
「肺は大腸と合し、大腸は皮と相応する」
「腎は三焦膀胱と合し、三焦膀胱は腠理毫毛と相応する」とあります。
『素問』皮部論編では
「百病の発生は必ず皮毛から始まる」
「皮には十二経の部分が有り病変の浅いうちに治療しないと大病を引き起こすことになる」とあります。
この様に皮膚と内臓の関係を強調して、皮膚が人体の気血の反映であるとしています。
皮膚の色艶の状態によって臓腑の気血盛衰がわかります。
豊潤で光沢のある皮膚は内体の気血の充盛を表します。
乾燥し艶の無い皮膚は内臓の衰えを表します。
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