素因②太陰の人
太陰とは五臓に属する陰経の一つで、陰気が旺盛であることです。
太陰の人(貪欲陰険で自己中心的な人)は
貪にして不仁→貪欲で思いやりの心がない。
下斉湛湛(かさいたんたん)たり→外面は猫をかぶってへりくだっているが内面は陰険である。
内(い)るを好んで出(い)づるを悪(にく)む→金品が入ることは好きだが、
出すことは嫌いである。
心は和(なごや)かにして(外に)発(あらわ)さず→表面はおだやかであるが、
内心の本音は抑えて外に現すことはしない。
時(務)を務めず、動くも之に後る→人付合いが悪くて、四季折々の定期的に行われる世間の
共同作業に精を出すことはしない。
する場合でも人の後に付いて行くだけで
先に立つことはしない。
此れ太陰の人なり→これが太陰の人の性状である。
0コメント