素因③少陰の人
少陰とは、臓腑・経絡のうち臓に属する陰経のひとつです。
少陰の人(太陰の人より程度が軽いが貪欲陰険であり嫉妬深い)は、
貪ること少なけれど賊心あり
→それ程貪欲ではないが、 密かに人を損なおうとする陰険な心がある。
人の亡(うしな)うこと有るを見れば常に得ること有るが若(ごと)し
→人が不幸にも物を亡くしたりすると、自分が得をしたようないい気持ちになる。
好く傷つけ好く害す→人や物を障害することを好む。
人の栄えるを見れば乃(すなわ)ち反って慍怒(うんど)す
→人の栄誉を見ると心中ムカムカと不快感を抱く。
心疾(や)んで恩無し→心は拗(ねじ)けて恩愛の慈しみの気持ちがない。
此れ少陰の人なり→これが少陰の人の特徴である。
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