飲食①苦味
黄帝内経『霊枢』五味に、
「伯高曰く
胃は五臓六腑の海なり(胃は五臓六腑のに供給する栄養素の集積所の様なものであり、
河川と海の関係の様なものである。)
水穀は皆胃に入る(全ての飲食物は胃に入る)
五臓六腑は皆気を胃より稟(う)く(五臓六腑はその機能を遂行する上で必要な栄養素を
胃から受け取る)
五味は各々其(その)喜ぶ所に走る(その際、飲食物の持つ五つの味に含まれる栄養素は
それぞれ親和性を持つ臓器に流れ込む)
穀味の酸なるものは先ず肝に走る(穀味の持つ酸味の栄養素は真っ先に肝に流れ込む)
穀味の苦なるものは先ず心に走る(穀味の持つ苦味の栄養素は真っ先に心に流れ込む)
穀味の甘なるものは先ず脾に走る(穀味の持つ甘味の栄養素は真っ先に脾に流れ込む)
穀味の辛なるものは先ず肺に走る(穀味の持つ辛味の栄養素は真っ先に肺に流れ込む)
穀味の鹹なるものは先ず腎に走る(穀味の持つ鹹味の栄養素は真っ先に腎に流れ込む)
穀気津液已(すで)に行き(穀物の栄養素が胃の上焦・中焦で消化吸収され人の栄養素に
なったものを営衛という。営衛は液体(乳糜とリンパ液)である。故に津液とも、
エネルギーの担体なので精気ともいう)
営衛大いに通ず(この津液、営衛の液、精気は経脈を流行する)
乃ち糟粕を化し、次(じ・順序)を以て下に伝う(営衛を抽出された後の飲食物は
糟粕(そうはく・かす)となって腸管を下って行く(屎(大便)尿(小便)となって排泄される))」
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