ウパニシャッド 叡智③
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、その動作を知らなかった」
といっている。
まことに、叡智を欠いた身体は如何なる快苦をも人に覚知させることができない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、
その快楽と苦痛を知らなかった」といっている。
まことに、叡智を欠いた陰部は如何なる歓喜と燕楽と生殖をも人に覚知させることが
できない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、
その歓喜と燕楽と生殖を知らなかった」といっている。
まことに、叡智を欠いた両足は如何なる歩行をも人に覚知させることができない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、その歩行を知らなかった」
といっている。
まことに、叡智を欠いては如何なる静思も成立しない。
如何なる所知(対象)をも覚知されないのである。
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