ウパニシャッド 叡智②
まことに、叡智を欠いた語(発語器官)は如何なる名をも人に覚知させることができない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、その名を知らなかった」
といっている。
まことに、叡智を欠いた気息は如何なる香をも人に覚知させることができない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、その香を知らなかった」
といっている。
まことに、叡智を欠いた眼は如何なる色をも人に覚知させることができない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、その色を知らなかった」
といっている。
まことに、叡智を欠いた耳は如何なる声をも人に覚知させることができない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、その声を知らなかった」
といっている。
まことに、叡智を欠いた舌は如何なる味をも人に覚知させることができない。
世俗の言葉でも「私の意(こころ)は他処(ほか)にあったので、その味を知らなかった」
といっている。
まことに、叡智を欠いた両手は如何なる動作をも人に覚知させることができない。
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