津液⑤
⑤津液は臓腑で各種の組織液となる。肺では肺液となり、肺液は涕となる。
※涕(てい)は、鼻粘膜から分泌される粘液で 鼻腔を潤す作用があるとしており、
肺の生理機能の一つで鼻水のことです。
鼻水は、肺の陰液と肺の気に強く関与します。
その為、鼻水がたくさん出ると肺の気陰が不足し、疲労感を覚えます。
乾燥による場合は鼻粘膜が乾燥し鼻水が粘々します。
鼻と喉はつながって肺に連絡しているので、外邪の多くは 鼻と喉から肺へ侵入します。
疾病が生じた場合、鼻水の色や性質に変化が現れ、
体の状態を 判断する際にも重要な情報になります。
例えば、鼻水が水様性を呈する場合は「寒」の影響を受けており、
「熱」の影響を受ければ粘稠性の黄色い鼻水が生じます。
という考え方になります。
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