ヒポクラテス 水について⑰
この事実は次のようにすれば解るであろう。
冬に量を計った水を容器に入れて、最もよく凍る様に野外に置いておく。
翌日に氷が最も溶けやすい暖かい場所に移して、
氷が溶けた時の量を計ってみると、かなり減少しているのがわかるはずである。
これは以下のことの証左となる。
すなわち、凍結によって最も軽く最も希薄な部分が乾燥して消失してしまうが、
最も重く最も濃厚な部分はそうはならないということである。
実際、それは不可能であろう。
そういう訳で、雪や氷が溶けた水やそれに類する水があらゆるものに対して
最も有害である、と私は考えている。
雨水、及び雪や氷が溶けた水については以上の通りである。
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