菜根譚㉓
子弟は大人(たいじん)の胚胎(はいたい)にして、秀才(しゅうさい)は士夫(しふ)の胚胎なり。
此の時、若(も)し火力(かりょく)到(いた)らず、陶鋳(とうちゅう)純(じゅん)ならずば、
他日、世を渡り朝(ちょう)に立つとき、終に個の令器(れいき)と成り難し。
胚胎(はいたい)→胎中に宿した子供や卵のこと。何れ生まれ出てくる可能性を秘めた
原初的存在。
秀才→才能の優れた人。科挙すなわち官吏登庸試験の科目の名。試験の及第者の意味。
火力→陶器を焼いたり、金属を鍛えたりする際の火の強さ。人格の鍛錬の為の指導の厳しさ
陶鋳→陶器や鋳物を作る様に、人格や才能を陶冶し練り上げる方法。
令器→令は善良な。優れたの意味。器は肉体。うつわ。優れた人物。有用な人材のこと。
若者は大人の卵であって、才能の秀でた人はやがて士や大夫という立派な人になる卵である。この卵の様な未完成の段階において、例えば陶器を造ったり、鋳物をいたりする際の様に、若し火力が足らず、陶鋳の方法が純粋でなかったりすると、後日、世間に出たり地位に就いたりした時に、結局一つの優れた人材となるのは難しい。
最近は子供たちにゲームを含め金儲け主義の教育に熱心になり過ぎている気がします。
愛国心が出来る様な国の成り立ちや人としての人格形成教育も必要な気がします。
教える側の知識がスマホの検索より劣るように見えるのは、教える側が実践できる知識になっていないせいだからかもしれません。大人の勉強が大切です。
勉強に疲れた大人は東京赤坂のHippocrates(ヒポクラテス)で足裏の足つぼフットマッサージをして
正気に戻り冷静且つ情熱的に子供の教育をしましょう。
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