菜根譚㊷

我(われ)を以(もっ)て物(もの)を転(てん)ずる者(もの)は、

得(とく)も固(もと)より喜(よろこ)ばず、失(しつ)も亦(また)憂(うれ)いえず、

大地(だいち)も尽(ことごと)く逍遥(しょうよう)に属(ぞく)す。

物(もの)をも以(もっ)て我(われ)を役(えき)する者(もの)は、

逆(ぎゃく)には固(もと)より憎(ぞう)を生(しょう)じ、

順(じゅん)にも亦(また)愛(あい)を生(しょう)じ、

一毛(いちもう)にも便(すなわ)ち纏縛(てんばく)を生(しょう)ず。

我を以て物を転ず→自ら中心となって他を動かす。主体性を確立して他を自由に使いこなす

逍遥に属(ぞく)す→自由にさまよう意味であるが、ここではのびのびとして満足すること。

物をも以て我を役す→他のものによって自分が動かされる。『荀子』に「君子は物を役し、

小人は物に役される」とある。

自分が自ら主となり、外物を従としてこれを使いこなすような人は、物を得たとしても、

もともと然程喜びもしないし、物を失っても、また、然程困りもしないで、この広大な大地をすべて悠々自適の地としている。

これに対して、外物が主となり、自分が従となって外物に使役されているような人は、逆境にある時はもちろん他を憎みやすく、順境にある時でも、そのかなえられた境遇に愛着して、毛すじ程の小さなつまらない事柄にも、それに束縛されて身動きできないでいる。

自分の考え方に責任を持って行動をしていれば、良いことも悪いことも時の運と思って対処できます。うまくいかなかった事でも誰が悪い訳でもないと思っていれば人を恨むことも無くなり、只、頑張って生きていくだけです。

疲れた時は、東京赤坂のHippocrates(ﾋﾎﾟｸﾗﾃｽ)で足裏の足つぼフットマッサージをして体力を回復して次に進んでください。