十二支③
子(し)は孳(じ)で子を多く生む。養う。茂る。の意味で陽気が動き出し万物が芽生える事。
(旧暦の十一月)
丑(ちゅう)は紐(ちゅう)でひもでしめる。ひもを結ぶ・繋ぐ。の意味で萌(めば)えを続け長ずる繋ぐ(結んでしまう)事。(旧暦の十二月)
寅(いん)は移(うつす)であり、引(いん)である。物の芽が地から出てきたのを引っ張り出して、伸ばし、地から他へ移しだす事。(旧暦の一月)
卯(ぼう)は冒(かくす)で物が生えて大きく成長して地を覆い隠す事。陽気ここに至って、
物生じ滋茂(しげる)事。(旧暦の二月)
辰(しん)は震(ふるう)で震動(ふるえうごく)奮迅(勢い激しくふるいたつ)し、
その個体から出ること。物みな生ず時。(旧暦の三月)晩春。
巳(し)は已(い)やめるでもとの体が洗い去られ、已(すで)に竟(お)わってしまう事。
已は起(おこる)で物がこの時(旧暦の四月)になってことごとく起こる事。
午は仵(ご)さからうで萼(がく)落ちるとも言う。仲夏の月(旧暦の五月)に万物が盛大に
枝柯(えだ)がさからって萼布(おちしく)成長して大きくなる様。
未は昩(み・くらい)で陰気が成長し万物がようやく衰え体が隠れ暗くなる事。(旧暦の六月)
申は伸(しん・のびる)でなおひくような事で成長すること。
衰老引長(衰えて歳をとり長引いている)(旧暦の七月)
酉は老でまた熟とも言う。万物が老極して成熟した状態。
(旧暦の八月)は物はみな縮小して成熟(老熟)する。
戌(じゅつ)は滅であり、殺である。(旧暦の九月)は殺が極まり物が全て滅する。
亥は核(しん、種子)で閡(とざす)である。(旧暦の十月)は万物がを閉蔵し、
全て核閡(たね)に入る。陰気の万物を劾殺(罪を取り調べて殺すこと)するという。
十干十二支は古の殷の頃から使われていた様ですが、動物の意味にあてられ始めたのは秦や漢以降の様です。中国で亥だけは豕(ぶた)です。
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