五行説⑤土の性

土(ど)に稼穡(かしょく)と爰(い)う。

稼穡とは種(ううる・種をまく)を稼(か)と曰い、歛(おさむる・収穫する)を穡(しょく)と曰う。

土は地道となし、万物貫穿(かんせん・貫き通す)して生ず。

故に稼穡と曰う。

土(ど)は中(中央)に居り、以て四季を主(つかさど)り、四時(しいじ・四季)を成す。

中央は内事(ないじ・郊内の事で、宗廟の祀をいう。または宮中の事。)となす。

宮室・夫婦・親属の象なり。

古(いにしえ)は、天子より士人に至るまで、宮室・寝処、みな高卑の節度あり。

その過たる(贅沢すぎる)よりや寧ろ倹(倹約)なれ。

禹(古代の王)は宮室を卑(ひ)くせしかば、孔子これを善しとす。

后・夫人・左右の妾媵(しょうよう・嫁に付き添って夫家に入り妾になる女。

媵は古、諸侯の女が嫁する時に、これに従って行った同性の女、やがて妾、側妾になった)

差あり。九族(父方四親族、母方三親族、妻方二親族、の九族。または高祖から玄孫までの

九親族。即ち高祖・曹祖・祖父・父・自分・子・孫・曹孫・玄孫)序あり。

骨肉(肉親)恩あり。百姓(ひゃくせい・全ての人々)の軌則(のっとる・守るべき道)ところとなす。則ち此(かく)のごとし。

中和の氣に順(したが)えば、則ち土は、その性を得、その性を得れば、則ち百穀実りて、稼穡成る。

もし人君意を縦(ほしいまま)にし、宮室・台榭(だいしゃ・尾根にある物み台)を広め、五色を鏤雕(ろうちょう・ちりばめること)し、人力を罷尽(使い尽くしてしまう)し、親踈別なく、

妻妾度を過ぐれば、則ち土その性を失う。

土その性を失へば、則ち氣乱れ、稼穡成らず。

故に五穀(ごこく・麻、黍、禝、麦、豆)登(みの)らず、風霧害をなす。

故に土に稼穡せずと曰う。


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