五行生成③肝は風木の臓1
人体の肝は木に属し、風雷の性を持ち、肝は昇発を主(つかさど)ります。
肝気が強ければ意気盛んで活気にあふれてきます。
肝気が弱ければ意気消沈し気力が無くなります。
人体の生命力の旺盛と衰弱は肝の活動に関係します。
風雷が自然界の陰陽寒暖の調節作用を果たす役割がある様に、
肝も人体の陰陽血気の調節を行ないます。
肝が血量を調節することを、「肝は罷極の本(罷は疲れるの意味・極はきわまるの意味から
肝が疲労を調節する根本の意味)なり」といいます。
肝は魂を蔵し、精神を調整する作用もあります。
肝の保養は木性のの昇発にあります。
早朝に導引動功(養生法の一つで健康保持や病気の予防・治療のために行われる体操のこと)
して肝気の温昇を助ければ全身の陽気の昇発に有益です。
木は調和を好み、乱脈を嫌います。
感情を調整して気持ちを穏やかに保つことが肝を養うことになります。
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