食欲の本②
バッタの実験では、タンパク質が必要量に満たされるまで食べている様です。
低タンパク質で高炭水化物の餌ではタンパク質の量が満たされるまで過剰摂取しました。
その結果2つのことが起こりました。
1つは当然ながら食べ過ぎた結果肥満になった。
もう1つは羽根の生えた成虫に脱皮するまでの期間が長く掛かった。
バッタの場合、成長が遅れる事は他の生物や別のバッタにに食べられる。
つまり、成長する前に食べられてしまう可能性があるため、
繫殖する機会を逃す可能性が増えることになります。
しかし、高タンパク質の餌を摂取したバッタは、
タンパク質の必要量が早く満たされるためか、
炭水化物の摂取量が少なかった。
そのため、瘦せすぎて成虫になるまで生き延びられる可能性が低かった。
更に、貯蔵脂肪量が少ないため長距離を飛行したりができなかったり、
野生では長く生き延びられなかった様です。
つまり、タンパク質への欲求がすぐに満たされると
エネルギー不足の代償を払うことになる様です。
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