内丹気功②煉気
「黄庭経」は胎息を重視していて、この修練を特色としています。
胎息とは、「閉息」の様に見えますが、実際は「微気」であり、
「意守」と「運気」を結びつけた一種の内呼吸法です。
その呼吸の深さを『荘子』の大宗師編では
「真人の息は踵(かかと)を以てし、衆人の息は喉を以てす」と表現している。
胎息は「亀息」とも呼ばれます。
その呼吸の特徴は深く緩慢なことです。
氣を深く引きつけて踵に至らせ、さらに丹田に意守し、任脈・督脈の二脈を通じさせて、
十四経に沿って全身に巡らせます。
最終的には「抱朴子」の
「胎息を会得した者は、鼻口で呼吸せず、胞胎の中にいるかのようである。
そうなってこそ道を成したといえる」という境地に到達させることです。
「黄庭経」の胎息では吐納を強調しています。
高奔章に「高く日・月に昇り、鬱儀(うつぎ・太陽の精)・結璘(けつりん・月の精)を
よく保ち、玉清の虚無老にまみえれば、童顔に返り血脳を補うことができる」
とあり、「日気を飲む」・「月精を吞む」ことを提唱しています。
胎息の内気も外気を淵源としています。
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