損益理論⑤
少年期は生長発育のために「益(補益と増益)」を必要とします。
中年以降は損益を併用して、補瀉を兼用して、五味を調整しながら各臓器の消耗を
補います。
それと同時に適当な損の方法として
「化痰(かたん・痰を取り除く方法)」
「蠲飲(けんいん・飲(痰の稀薄のもの)を除去すること)」
「趨脂(しゅし・余分な脂を取り去ること)」
「化於(かお・於血を取り除くこと)」
などを用いて気血をよく通し老廃物の排泄を促すことが必要です。
損益の薬を選ぶ際には五味と五臓の相性に注意して、五臓の生理特性に応じて
補(五臓の本性に従うこと)瀉(五臓の本性に逆らうこと)するべきである。
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