カッピング療法①
皮膚にカップを吸いつけて瘀血を動かす施術があります。
吸い玉(火罐)療法、吸角療法、カッピング療法、抜罐(バッカン)療法、
昔の日本ではスイフクベ、最近では真空浄血療法(バンキー療法)などと、
様々な言い方がありますが、ガラス製、青銅製、陶器製、真鋳製、竹筒製
などの道具で器の内部を減圧させて皮膚に吸着させることにより、器の中の
皮膚が膨らみながらもり上がり、その時に毛穴から炭酸ガスなどが排泄されて
滞りを改善する施術です。HIPPOCRATES(ヒポクラテス)ではカッピング(なんと
なく響きが現代っぽいため)といっています。
皮膚は外部から体内を守る保護作用、汗を出したり毛穴を閉じて体温調整する働き、
汗や皮膚呼吸で老廃物を排泄する働きがあります。
カッピングすることで、皮膚から炭酸ガスを強制的に排泄し、わずかではありますが
皮膚呼吸(人間は0.5~0.6%といわれています)を再開させる作用と、皮膚を吸引する
ことで一時的に皮膚がもりあがり、血流の滞り(瘀血)が解消される作用。の二つの
ことが見込まれます。
カッピングは皮膚の内側の溜ったガスを排出させる目的で施術するため、
症状や体質、体調により独特の臭いが出ることがあります。
例えば、喫煙者は昔の公園にあった灰皿の中の吸いガラが水に濡れて腐った臭いが
したり、糖尿の治療中の方は甘く埃っぽいむせる様な臭いがでます。
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