菜根譚⑩
逆境の中に居(お)らば、周身皆(しゅうしんみな)鍼砭薬石(しんぺんやくせき)にして、
節(せつ)を砥(と)ぎ行い磨(みが)くも、
順境(じゅんきょう)の内に処(お)らば、満前(まんぜん)尽(ことごと)く
兵刃戈矛(へいじんかぼう)にして、膏(こう)を銷(と)かし骨を靡(へ)らすも、
而(しか)も知らず。
鍼砭薬石(しんぺんやくせき)→鍼砭は肌膚に刺して病気の治療する金属の針と石製のはり。
薬石は薬と石はり。いずれもその人の欠点や短所の是正に
素晴らしい効力を発揮するもの。
節→節度、節義
兵刃戈矛(へいじんかぼう)→刀剣や矛。いずれも身体を傷つける武器。
人間は、逆境にいる時は、身の回りが全て針や薬の様なものであり、逆境によってけじめを
磨き、行為を研ぎ澄まされているのに、しかも自分ではそのことがわからない。
順境にいる時は、目の前が全て刀や鉾の様なものであり、一見順境に見える様な事によって
身体は解かされ、骨身も削られているのに、自分ではそのことに気付かない。
人は少々大変な時ほど敏感で良くないことに手を出す暇が無いのです。
暇な時ほど余計なことをして心身を痛めています。
今のコロナウイルスで様々な事を気を付けて行動をして、余分な事をしない状態が良いのかも知れません。
それでも何時も緊張していると疲れます。その時は東京赤坂のHippocrates(ヒポクラテス)で足裏の足つぼフットマッサージをして疲れを癒してください。お待ちしております。
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